逆襲のスノーホワイト    5
















「とにかくあいつは正気じゃないんだ」
 窓の外に手を振りながら、反町は過激な言葉を吐いた。先に右折しつつ、山本の車に併 走している二人乗りバイクに方向を合図しているのだ。が、その言葉は彼らのことを評し ているわけではない。
「こと光に関してはね」
 助手席からくるりと振り向き、反町はシートの背にちょこんと顎を乗せた。話はさっき の若島津の問いへの答えに戻る。
「そりゃこういう時まず目をつけられがちなのは日向さんさ。けどあのお山にいる限りち ょっかいは出しにくいだろ? 光はあの気性だし、自分が狙われてるなんて知ったら張り 切って飛び出してくに決まってんだ。淳はそれを避けたかったんだよね」
「…人質か」
 若島津は不満そうに眉を寄せた。オリンピック出場をダシにされたとなると、当事者と しては怒りは当然である。
「うん、光は代表チームの人質、代表チームは小泉せんせの人質、そして、小泉せんせは ――」
「まったく…」
 反町の言葉が耳に届いていたのかどうか。山本が低く唸り出した。
「ワガママで、気まぐれで、プライドは人一倍高くて――」
 甲高くブレーキをきしらせ、180度の方向転換。UターンではなくVターンだ、これ では。反町と若島津は同じシートの前と後ろから必死にしがみつく。
「だから好きなんだ! ちくしょー!!」
「はいはい、お幸せでうらやましいですよ、せんせ」
 振り返ると、不意を突かれて急停車した追っ手のクルマの鼻先を松山のドラッグスター がわざとかすめて切り返して来る。
「ね、せんせ」
 反町がちらりと視線を戻した。
「ゆうべのパーティ、先生は遅刻したわけじゃないんだ。そーっと監視してたんでしょ。 わざと相手をフリーにして、出方を見るために」
「――」
 しばらくの沈黙の後、山本はむすっと話し始めた。
「相手の狙いが絞れなかったんだ。小泉グループを敵視するゆえか、京子さん自身が目的 か…。あのイベント屋がどうからんでくるかもはっきりしなかったし」
 いきなり左手を伸ばして反町の頭をぐい、と押しつける。
「最初からおまえらのほうを押さえとくべきだったな。ちゃんとその両方をマークしてた んだから、おまえらは」
「真珠は横取りしたい。ついでにスキャンダルで小泉グループにも打撃を与えたい、なん て欲張り過ぎだっつーの」
 シートに体を沈めたまま反町の目がふと険しくなる。
「ね、先生って、東邦なんでしょ、出身は」
「そうだ」
「部活は何やってたんですか、高等部の時」
「――ヨット部」
「こらこら」
 各種スポーツに力を入れている東邦でも、さすがにマリンスポーツだけは無理だった。 睨み返す反町に山本はにやりと笑ってみせる。
「俺は部活には熱心じゃなかったからな。一人でふらふらしてたよ。東邦生としちゃはみ 出しモンだ」
「へーっ、見るからに模範生って感じしますけど」
「だとよかったんだろうけどな」
 山本は今度は自分で松山に合図をした。さっき話題になっていた新青梅街道に入る。
「突っ張ってたんだ。ま、その自分のいる状況とかにな。京子さんとのこともあったし」
 小泉家の一人娘の婚約者であることのプレッシャー。山本ははっきり口には出さなかっ たが、それはおそらく外からも内からも、というやつだったのだろう。
「けどな、その相手が京子さんで、正直俺は助かったんだ」
 山本はまっすぐ前を見続けている。
「なんだかんだと振り回されてあたふたしている間はそのプレッシャーから開放されるん だな、これが。それに気づいてからは俺も突っ張る必要をなくしたってわけだ」
 普通のお嬢さまをあてがわれてたらもうとっくにギブアップしてただろう、と山本は楽 しそうに付け加えた。
「そりゃー、屈折だなあ」
 反町はうらやましそうにつぶやいた。我が身を振り返って、というわけでもないだろう が。
「俺は京子さんを守ってるのかどうか時々わからなくなるんだ。もしかすると、京子さん から周りのトラブルを守ってるのかもな…」
「そのトラブルがまた来たみたいですよ」
 窓の外、遠方を眺めていた若島津が無感動にぼそりと言った。
「うっわー、壮観!」
 こちらは大いに感動している。無理もない。車線いっぱいに進路を塞ぎながら、二、三 十台のバイクの集団が待ち構えていたのだ。
「すまねえなぁ、ここで通行止めなんだよな」
 山本は車を止めると黙って道路に降り立った。立ち塞がっている連中の前にまっすぐに 対する。その横を追い抜くように松山のバイクがすーっと並んだ。そのさらに背後からは ボロボロになって追いついて来たイベント屋のクルマが退路を斜めに塞いで止まる。
「で、どうしようってんだ?」
 日向がバイクから先にポンと飛び下りた。松山も続いて降り立つ。
「俺に用があるんだろ、さっさと済まそうぜ」
「2人とも待て!」
 山本があわててそれを押しとどめようとする。最初からこうも喧嘩腰では収まるものも 収まらなくなる。
 が、双方が殺気立ちかけたその時に、松山がいきなりぴくっと向きを変えた。誰も注目 していなかったあらぬ方向に向かって、一人で背伸びをしている。
「…松山?」
「ね、あれって――!?」
 反町が、山本の車の中から首を出してつぶやいた。松山が見つめる先、道路の後方から バイクが1台、こちらに疾走してくる。
 松山の顔が紅潮し、眉がぎりっとつり上がった。ものも言わずにひたすらそのバイクが 近づいて来るのを凝視している。
「わわっ!」
 何の躊躇もなくまっすぐに突っ込んで来るバイクに、最後尾で囲んでいた一団があわて て左右に逃げる。
 到着した大型バイクは、睨み合いの最前線にそのまま入って来て、思わず見惚れるよう なタイトターンでぴたりと停まった。
「なあに、ずいぶん賑やかね?」
 真紅のイブニングドレスが、タンデムシートからふわりと降り立つ。その場の全員の視 線がただ呆然とその姿を追った。
「あなたも人の悪い真似をなさるのね」
 しん、と静まる中、彼女はゆっくりと山本の前に立った。
「京子さん…」
「私に何も知らせないで、黙って一人で片付けようだなんて…」
「――まさか、こ、小泉京子!?」
 背後でうめいたイベント屋社長の声に、京子はくるりと向き直った。
「私に用があったのは、あなた?」
 眉がひそめられる。
「それとも私じゃなくて私のブラックパールのほうに用があるのかしら。でももう遅いわ ね」
「な、なんだって…?」
「1時間も前に落札されましたからね。――ほら」
 左手を挙げて見せびらかす。後ろで山本がゴホッとむせた。
「おい、こ、こいつ――松山だ!?」
 そこに響いたのが暴走族の兄さんの叫び声だった。京子を乗せて来た黒メタルのホンダ BROSにまたがったライダーを必死の形相で指差している。
「意外に記憶力はいいみたいだね」
 革のブルゾンの下に着ているのはどうみてもタキシードという不思議ないでたちのライ ダーがここでヘルメットを取る。
 さっきからひたすら押し黙っていた松山がその瞬間に爆発した。
「おまえはな! そーゆー真似は二度とするなって言ったろ? なんでそう何もかも一人 で解決しようとするんだ!」
 火がついたように怒鳴り散らし始めた松山に、三杉は困ったようなあいまいな笑顔を返 した。
「光、あの時は他にしかたがなかったから…」
「――俺のためならなおさらだ!」
 一瞬泣き出しそうな顔になっていきなりぐいと腕を伸ばして迫ってきた松山は――後で 反町が供述したところによると――三杉を突き倒すかそれとも抱きつくかに見えて周囲の 者をぎくりとさせたが、実際はただその手からヘルメットをひったくっただけだった。
「ごめん、光。結果的には君をだますことになってしまった」
 素直に謝る三杉には答えず、松山はくるりと反対側に向き直った。そしてヘルメットを 勢いよく投げつける。
「なっ、何しやがる!」
 腹でずしん、と受けて、暴走族のリーダーがわめいた。
「聞いただろ、あんたらが交渉したのは俺じゃなくてこのバカ野郎だ。どんな話だったに しろ、なかったことにしてくれよ」
「そうはいかないね、本物の松山くん」
 背後から声を上げたのはイベント屋であった。
「我々は結局タダ働きさせられたんだ。こう何もかもシナリオをつぶされて黙って引き下 がれないよ」
「どうなさるつもり?」
 京子は半歩前へ出た。その目の鋭い輝き方で、いわゆる「煮詰まっている」状態にある ことは関係者には一目でわかってしまった。身のすくむ思いとはこのことだろう。
 しかし、イベント屋だけはそのことに気づいていない。この数をたのんで、まだ自分が 優位にあると思っているようだった。
「そうですねえ、差し当たってはあなたが落札し返したその指輪はいただこうかな。無事 にお帰りになりたいなら」
「無事に帰る? ええ、ご心配なく。自分でちゃんと帰れますから」
『きょ、京子さんたら…!』
 声をひそめて必死に止めようとする山本は無視し、京子は西に向かって――つまり暴走 族の皆さんが道をいっぱいに塞いでいる方向へ――すたすたと一人で歩き始めた。一番近 くにいた日向と松山がびっくりしてナイトよろしく後を追う。
「ところで、山本さん、あの落札価格、いくらだったと思います?」
「――三杉!?」
 そちらには頓着せず、三杉が山本の前に歩み寄った。
「ゴッホやルノアールの比じゃないですよ。マスコミには知られないほうがいいですね」
 歩いて行ってしまう京子を追うか、三杉の話を聞いておくべきかを決めかねて、京子の 後姿と三杉の顔を交互に見やりながらじたばたする山本であった。反町が興味深げに身を 乗り出す。
「ね、ね、いくらだったのー?」
「200万ドルの婚約指輪、ですよ。どうしますか、山本さん」
「…………」
 確かに一瞬意識が遠くなったと思う。その価格の現実より、そこに至った経緯が――想 像できてしまう自分を呪いつつ――何より怖い。
「何でも小泉さんがご自分で買った婚約指輪だそうですよ」
「えー、自分で買うって、婚約指輪を〜?」
 山本はもう聞いていなかった。わざとらしくプライベートに立ち入ってくる高校生たち を両脇にぐいっと押しのけ、今度こそ決心して駆けて行く。
「……おまえら、趣味悪いぞ」
「それが唯一の取柄だもーん」
「そうだろうさ」
 若島津も車から降り立った。3人で山本を(無責任に)見送る。
「大丈夫、山本せんせは強いもん」
「そうだね、僕も今日はそれを実感できたよ」
「え、ナニしてたの〜、ホテルでさ」
 反町は意地悪くすりよる。
「小泉さん、いつになく色気あったじゃん、ん?」
「つまり、僕なんかじゃまだまだキャリア不足ってことさ」
「――あーあ、マズイな」
 会話に加わっていなかった若島津が伸び上がりながらつぶやいた。
「あの人は、まったく…」
 彼らの前方でまた小競り合いが始まっていた。どうやら小泉女史を引っ張り込もうとし た兄さんのバイクを日向が蹴り倒したらしい。
「おっと、じゃ行くかな」
 三杉はキーをぽん、と握り直して楽しそうに駆けて行った。
「がんばってねー、俺、ここで見てる」
「…俺も」
「健ちゃん、冷たいなあ。いいの、キャプテンほっといて」
「まあ見てろ」
 若島津がどういう根拠でそう言ったかはともかく、その前線では騒ぎが泥沼になってい た。
「面白い顔のくせに凄むんじゃねえぜ。笑えるだろが」
「な、なにおっ! でめえらこそダダで済むと思うなよ!」
「京子さん、何をしてんです! 早くこっちへ!」
 威勢のいいのはわかるが、いかに日向と松山でも30対2というのはかなり厳しい状況 と言わざるを得なかった。それでも向こうっ気だけは強い2人は、小泉女史を背に回して 手近なところから切り崩し始める。山本が駆けつけて来た時、京子はそんな騒ぎの中で一 人せっせと作業にかかっていた。
「ああ、和久さん、邪魔よ、そこ。どいてて下さる?」
「――ちょっ、ちょっと、それ!? 駄目ですって!!」
 雨で路面は濡れていた。そこに京子は誰かの落としたヘルメット――工事現場用のあの 白いやつである――を置き、なみなみと液体を注いでいたのだ。さっきから日向たちが蹴 り倒したバイクのタンクから、である。
「松山くん、これ、向こうに蹴ってくれるかしら。ほら、得意の地を這うアレ、よ」
「はあ…」
 そうは言ってもボールではないのだ。しかも液体入りである。
「松山、スライディングでいけよ」
「わかってらぁ、余計なこと言うな」
「――待てったら!」
 止めようと飛び出して来た山本も一歩及ばず、スライディングイーグルショットが炸裂 し、ヘルメットはすごい勢いで路面を滑って行った。
「ああああっ!」
「さ、こっちは日向くんお願いね」
「……」
 続いてタイガーショットである。こちらも一直線にバイクの集団に放たれてそこらじゅ うに液体を撒き散らした。
「ガ、ガソリンだぁああ!!」
 暴走青少年たちは、京子が取り出したライターを見て青ざめた。こうなると命にかかわ る。
「光!」
 背後から手が伸びた。松山はしかめっ面で振り返る。
「乗れば? 久しぶりにタンデムしよう」
「こら、松山! てめぇ、自分だけ助かろうってのか? ――三杉、その根性許さねえか らな!」
 何と吠えようと無駄であった。双子を乗せたBROSは見る見る小さくなっていき、す ぐ横でボンッ、と最初の引火爆発が起きた。
「京子さん、伏せて!」
 飛びついて京子を抱え、道路脇に伏せる。最初に路面に流れたガソリンに炎が走り、長 い帯状の火の川となった。
「ちょっと失敗だったかしら?」
「失敗じゃなく、やりすぎなんですよ」
 山本はふう、と息を吐くと、握っていた京子の手を自分に引き寄せた。そしてその指に 光る指輪にじっと目を落とす。
「毒リンゴは……ほんとはこれだったんですか」
「そうよ、魔法使いのリンゴ売りはあなただったの」
 京子は山本の目を見つめた。
「だって口惜しいじゃない。婚約者、っていう事実だけが私たちの全てだなんて。だから 私、これをあなたに突きつけようと思ったのよ」
 暴走族の兄さんたちがわーわーと逃げまどう悲鳴が飛び交っていた。引火が怖くて次々 バイクを捨てていくのでなおさら被害が広がる。今度はたて続けに爆発が起きた。
「――わかりましたよ、京子さん」
 山本は身を起こし、京子を両腕にぎゅっと抱きしめた。隣で爆発に見とれていた日向が ギョッと振り返る。
「俺、あなたをそこまで苦しめる気はなかった…。そうですね、婚約は今日限り解消しま しょう」
「和久さん…!?」
 山本は晴れ晴れとした顔になった。28年分のプレッシャーが今消えた、という顔だっ た。
「これで改めてプロポーズできます。――京子さん、俺と結婚してください」
 雨に濡れ、炎に照り返されながら、京子は微笑んだ。
「ええ、和久さん。そのうちにね」
 山本は京子の手を引いて駆け出した。日向も、助かったという顔でそれに続く。いやも う炎より爆発よりこの2人のほうがずっと怖かったのだ。
「せんせー、早く!」
 車の側で反町が手を振っていた。山本はドアを開けて京子を助手席に押し込めると自分 もぐるっと反対側に回ってシートに滑り込む。
「あれ、日向さん、乗らないの?」
「いや、ちょっと……俺は遠慮しておく。若島津、来い!」
「どうしたんですか」
 若島津はむすっとした顔で、しかし素直に車を降りた。
「俺たちはあっちので逃げよう。おまえ運転してくれるよな」
 日向が指したのはイベント屋が乗り捨てて行った車である。
「日向さん、俺、現在17才で四輪の免許取得資格はありませんが」
「わかってら! けどおまえなら大丈夫だ」
 細かいことは気にしない日向小次郎である。
「おまえ、空手3段だしな」
「あんたねぇ…」
 漫才は背後に遠ざかって行き、反町は首をひねった。そして前に目を戻して飛び上がり そうになる。前のシートの2人がしっかり抱き合って唇を重ねていたのだ。
「ひ……え…!」
 逃げようとわたわたとドアに手を掛けるがもう遅い。エンジンが動き出し、その背に山 本の声がした。
「反町、おまえ、寝てるんだよな」
「は、はい…、もうグッスリ!」
「ならいいんだ」
 こっちはよくない! と心の中で叫びつつ、反町はさっき日向の後を追わなかったこと をめいっぱい後悔していたのだった。











エピローグ







 それから2ヶ月後、サッカーの日本代表チームは他のオリンピック選手団と共にソウル へと出発した。
「私も後から応援に行くわ。しっかりね」
 見送りの混雑にもまれながら、小泉京子はエスカレーターで消えて行く選手たちに手を 振り続けた。
「京子さん…」
 サテライトまで追って行く取材のカメラの波がざわざわと引いて行き、その向こうから 山本が歩み寄ってきた。困ったような顔で腕いっぱいの大きな花束を抱えている。
「まあ、どうしたの?」
「あなたに預かってきたんです。岬くんから」
 京子はきょとん、と花束を眺めた。
「岬くんですって…?」
 翼と若林はブラジル、ドイツからそれぞれ合流してさっきの選手団に加わっていたが、 岬だけは例によって彼独自のスケジュールで現地合流すると聞かされていた。
「インフォメーションにことづけてあったんですが…」
「あら、カードだわ」
 バラのつぼみの間にあったそれを京子は開き、そして山本にいたずらっぽくウインクし た。
「岬くんってやっぱり天使だったのねえ。人騒がせな縁結びの天使」
「何ですって?」
 京子はくすくす笑いながら花束に顔を埋めた。
「ね、和久さん、結婚しましょうね、そのうち」
「はいはい。そのうち、に」
 カードは2人の婚約を祝福するものだった。いつどうやって知ったのかはともかく。
 そこには自筆で短くこう書いてあった。

  『ご婚約おめでとうございます。パールの指輪はお役に立ったでしょうか。200万   ドルは僕らのチームのこれからに投資していただけると嬉しいです。   ――岬』

 日本で、フランスで、裏世界の大物たちが血眼になって手に入れようとしたブラックパ ールにはやはりそれなりの根回しがあったのだ。まさに天使のメッセージ…。





「和久さん、毒リンゴはね、ほんとはちょっぴりおいしかったのよ」
「……は?」
 8月の空はそれはもう青く高く晴れ渡っていたのだった。



《END》









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 あとがき
四つ子シリーズは時間の流れの通りに書いて いないため、内容がちょっとちぐはぐなとこ ろがあるかと思います。全体の流れはMENU どでご確認ください。
大人の恋人同士、というには少々違う気もし ますが。番外編らしく四つ子視点とはちょっ と外れた話にしてみました。
今から彼らが向かうオリンピックがいつのソ ウルオリンピックかは、どうぞ追及しないで くださいね…